会社設立登記の依頼を受けた際、毎度どのような流れだったか曖昧になってしまうので、
司法書士側の立ち回りについて記載しておこうと思います。
あくまで、私の流れです。 太字はすぐ忘れてしまう箇所です。
1. 設立の依頼
① 設立の依頼があった際、まず
・ 準備しておいてほしいもの(発起人個人の通帳、印鑑等)
・ 決めておいてほしいこと(資本金の額、設立日、事業目的等)
を記載した、案内を依頼者へ交付(またはFAX・メール)
② 上とは別に、発起人全員の印鑑証明書を準備してもらうよう促す。
取得し次第、事務所まで送付または
メール・FAXで写しをいただけるようお願い
③ 登記完了後の謄本、印鑑証明書の必要通数を分かれば
ヒアリングし見積書を送付
2. 定款作成
① 定款記載事項が決まり次第、当事務所にて定款作成&公証役場へ認証予約のTEL。
予約に際し、下記を公証役場へFAX
□ 作成した定款(全て完璧でなくてもOK)
□ 発起人全員の印鑑証明書(写しでOK)
□ 反社じゃない申告書(実質的なんとか。。)
② 定款の内容に問題がなく、内容も固まりしだい、
当事務所にて定款のPDFに電子署名を施す。
③ 定款認証日までに、下記を依頼者からいただく
□ ②で署名した定款を印刷した紙+電子定款認証用委任状 を合綴し、
発起人全員から実印で押印&割り印
□ 発起人全員の印鑑証明書原本
また、定款認証完了後に、資本金の払込みをしてもらうよう注意喚起
(厳密には認証日前でも問題ないが、ここでは割愛)
④ 定款認証日までに、申請用総合ソフトから、公証役場の担当者へ
電子署名した定款(=認証してもらう定款)データを送付
3. 定款認証
① 公証役場へ定款認証の予約日、下記のものを持参し、認証手続き。
□ 電子定款認証用委任状と定款が合綴され押印されたもの
□ 発起人全員の印鑑証明書
□ 反社じゃない申告書
□ USBメモリー
□ 自分の身分証、事務所・自分のハンコ
□ お金(金5万2000円前後)
4. 申請準備
① 依頼者に定款認証日後、資本金の払込みをしてもらう。
② 依頼者から下記書類をいただく
□ 払込み証+通帳の写し(表紙、裏表紙、該当箇所)を合綴した書類
□ 登記委任状
□ (代表)取締役の就任承諾書
□ 取締役の印鑑証明書(発起人と同一人物は不要)
□ 本店所在場所を決議した発起人の同意書
□ 印鑑届出書
□ 印鑑カード交付申請書
□ 代表取締役の本人確認書類(依頼者と別人の場合は、面談必須)
各実印、会社実印にて押印。払込み証は割印を忘れない。
登記費用もこのタイミングでもらえればいただく。
5. 登記申請
① 特例申請の場合、定款は、公証役場からもらった、
USB内のデータフォルダごと添付
(定款はこれでOK。役場からもらった原始定款、その写しなどは
法務局へ提出する必要はない。)
② 印鑑カード交付申請書は登記完了後、法務局へもっていけばOK。
6 登記完了
① 登記事項証明書及び印鑑証明書の取得依頼があれば取得し
定款等と併せて返却
以上がおおまかな流れです。
合綴し割印が必要な場面が2度あるので、
どうしても郵送または面前での調印が2回必要なのかなあと。
なるべく依頼者の負担は減らしていきたいので、
もっと良い方法がないか模索中でございます。
あくまで、私の手続きの流れですが、参考になれば幸いです。